CMSシェアNo1のWordPress
今や世界中のWebサイトの約4割がWordPressで作られていると言われています。
「CMS（コンテンツ管理システム）」とは、専門知識がなくてもWebサイトを更新できる仕組みのこと。中でもWordPressは、無料で使えるオープンソースのCMSとして、個人ブログから大企業のコーポレートサイトまで幅広く利用されています。
では、なぜここまでWordPressが選ばれ続けているのでしょうか。
WordPressって何が良いの？
有料・無料のテーマがたくさん
WordPressの魅力の一つが、デザインテーマの豊富さ。無料の公式テーマだけでも数千種類、有料のプロ仕様テーマを含めると無数に存在します。テーマを選ぶだけで、デザインと基本機能が一気に整うため、初心者でもすぐに見栄えの良いサイトを作ることができます。
また、テーマは後から変更も可能で、企業やブランドの成長に合わせてデザインをリニューアルしやすい点もメリットです。
追加機能を実現するプラグインも豊富
「予約フォームを追加したい」「スライダーを入れたい」「SEOを強化したい」といった要望にも、プラグインを導入するだけで対応できます。世界中の開発者が日々新しいプラグインを公開しており、カスタマイズの自由度は非常に高いです。
ただし、プラグインの入れすぎは不具合の原因になることもあるため、信頼性の高いものを厳選して使うのがプロの基本です。
利用者が多いから情報も多い
WordPressは世界で最も利用者が多いCMSです。そのため、分からないことがあってもネット上に膨大な情報があり、調べれば解決策が見つかる可能性が高いのが大きな安心材料です。また、開発者やデザイナー向けの情報共有も活発で、日本語のフォーラムや勉強会、YouTube解説も充実しています。
「情報の多さ」は、初心者にもプロにも共通する強みです。
無料で使えるGPLライセンス
WordPressは「GPLライセンス」という自由なライセンスのもとで提供されています。これは、ソフトウェアの使用・改変・再配布が誰でも自由に行えるという仕組みです。
つまり、WordPress本体は完全無料で商用利用も可能。制限なくカスタマイズできるため、企業サイトのような本格的な構築にも対応できます。ライセンス費用が不要という点は、長期的なコストメリットとしても大きいでしょう。
デメリットはないの？
サーバー費用は必要
WordPress自体は無料でも、Webサイトとして公開するためにはサーバーとドメインが必要です。月額数百円から運用可能ですが、アクセス数や機能によってはサーバーを強化する必要もあります。
無料ブログサービスと比べると多少の費用は発生しますが、その分、自由度と信頼性が手に入ります。
簡単なのは簡易カスタマイズとブログ作成
「誰でも簡単に作れる」と言われるWordPressですが、実際に自由なデザインを実現しようとすると、HTML・CSS・PHPなどの知識が必要です。テンプレートやテーマを利用すれば簡単ですが、完全オリジナルのデザインを求めるとプロの手が必要になるケースもあります。
初心者はまず「テーマ＋最小限のカスタマイズ」から始めるのがおすすめです。
常に正しく動作する保証はない
WordPressは世界中で開発が進むオープンソースです。本体やプラグインのアップデートによって、不具合やデザイン崩れが起きることもあります。定期的なバックアップとメンテナンスが前提のシステムである点を理解しておくことが大切です。
また、（制作会社のサポートがない場合）トラブルへの対処は全て自己責任です。ネット上にはハック（裏技）的な使い方を紹介しているサイトもあります。情報の信頼性や公式性を判断する能力が求められます。
悪用する人にはコスパが良い
オープンソースゆえに、WordPressの構造を熟知した攻撃者も多いのが現実です。セキュリティ対策を怠ると、不正アクセスやスパム投稿などの被害に遭うリスクもあります。特に利用者が多いということは、開発した攻撃方法を使いまわせる可能性が高く開発のコスパが良くなります。
しかし、定期的な更新やプラグインの管理を徹底すれば、安全に運用することは十分可能です。
それでもCMSはWordPressが無難
CMSには他にも有料・無料の選択肢が存在しますが、WordPressほどバランスが取れたものは多くありません。カスタマイズ性、コスト、拡張性、情報量のすべてにおいて平均点以上を確保しており、個人・企業問わず「最初の一歩」として最適です。
また、WordPressを通じてWebの基本構造を学べることも、将来のスキルアップにつながります。「とりあえずWordPressから始める」は、依然として正解と言える選択肢です。
